夏。あの部屋であんたを想いながらガリガリくんをたべちゃう。
いや、あんたはガリガリくんじゃないんだけど。
ピンク色のスカートに忍び込んだ指はどこに行った?
恋人の徳郎が死んでしばらくは気丈にふるまっていたまつざか梅だが
さびしさを酒でまぎらわし餓えた身体を行き摩りの男でやりすごす日々だった。
わびしさは募るばかり。ちがう男に抱かれれば抱かれるほどに
この世にいない徳郎のチ●ポを思い出してウズいてしまうまつざか梅。
きれいごとなんていらないからこの身体をどうにかしてほしいの。
バカ!バカ!徳郎のバカ!「お前のオ●ンコを俺のかたちにしてやる。」と言って
突きまくっていた逞しい徳郎を思い出して夜な夜な自慰を繰り返すまつざか梅。
中島みゆきの「ひとり上手」を二丁目のゲイしかいないカラオケバーで熱唱するまつざか梅。
マスターであるクマ系オネエのゲイに「死んだ男なんかいいかげん忘れなさい」とそっと肩を
抱かれながら諭されるまつざか梅。だって、あたし徳郎でしか感じないんだもの。他の男じゃ
ダメなの。男と女は凸と凹なのよ。それがひとつの宇宙なのよ。あたしは宇宙になれない。
しょせん、あたしはただの片割れなんだ。振り絞ったようなあたしの慟哭が聴こえるでしょう?
あたしは徳郎のおチ●ポが欲しいの。ただそれだけよ。それがこの世を地獄にする。
そういうあたしの歌が聴こえるでしょう?だからお願い、きれいごとなんて言わないで。
(まつざか梅先生を自分なりに解釈したパロディです。臼井義人先生及び
くれよんしんちゃんファンの皆様お目汚しお許しください。
まつざか梅のエピソードはこちら)
中島みゆき「ひとり上手」