老犬トマト。

ある日、とあるどマゾがお部屋で正座して
わたしを待っていた。部屋に入るなり
「あ・あ・あやつき女王様!ごぶさたしております。トマトで
ございます!」と大きな声で言うので
「えっ・・ああ、ト・トマトね。おひさしぶり。」とわらって
みせたけど、彼のことはすっかり忘れていた。
一年前のことは忘れてしまう性分なのである。

「ところで・・なんで名前がトマトなの?」
と聞くと、彼はこう言った。
「お・お・恐れ多くもあやつき女王様に つけていただきました!」
頭がうっすら剥げた がりがりの、みるからにマゾっぽい
おじいさんが顔を真っ赤にして 必死に答えている。
思い出した。彼は貢物に大きなトマトを持ってきたのだ。
スイーツならよくあるけれど、まるまるとしたトマトをもってきた
人は初めてだったので、そのインパクトから彼を「トマト」と
命名した。彼は律儀にも いまだにそのトマトという名前を
覚えていて ふたたびわたしの元へやってきたのだった。
いちど受けた恩義は忘れない。まるで犬のような男である。
さしずめ、老犬トマトというべきか。

「き・き・今日は、せんびき屋のスイーツを持ってまいりました!」
「そう。じゃあ、今日からお前の名前はせんびきだね。キャッキャッ。」
そんなやりとりをしてから、トマトは語りだした・・わたしのブログを
読み、生きる気力を与えてもらって感謝していると。
「やっだー!トマトのせいで しんみりしちゃったじゃない。」
とトマトの頭をバシっと叩いたけど、トマトはうっすら目に
涙をうかべていて うつむいたまま動かなかった。

「私はろくに出世もせず、幸せなこともなく、私の人生はいったい
何だったのだろうと絶望していましたが・・あやつき女王様の
ブログを読み、生きる気力がわいてきました。」
トマトの肩はふるえていた。
でも、たいがいわたしは過去に書いたものは わすれてしまっている。
トマトのみた動画はこれでした。もしよろしければみなさんもご覧になって
くださいね。

トマトはプレーをするたびに、「これで悔いなく あの世に逝けます」と
辛気臭いことばかり言うので わたしが呼んだ女王様全員にゲラゲラ
笑われていた。
でもわたしは思う。笑われるじいさんなんて、とてもいいじゃない!

よくわからないプライドとか ポリシーだか知らないけど そんなものを
ひけらかして 周りに偉そうにして みんなに煙たがられるじいさんは
腐るほどいるっていうのに、みんなに笑いを提供できるトマトはマゾとして
いや、人としてセンスあると思うよ!まだまだ死ねないね!トマト。

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画像は老犬トマトではありません。
我らが日本の企業戦士 藤寿々美ちゃんです。