飛べるブタは、スゲーブタだ。そして、咲くのはきっと夢の花。

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ブタ!と罵られ、ノロマ!と蹴っ飛ばされ、その果てには
逆さ吊りにされて女王様の鞭で拷問をうける。
ブタはその痛みにものすごい悲鳴をあげて、お許しください!なんて
言っているけれど、下半身は頑丈な岩のようにエキサイト。

プレーが終わってから少しブレークしているときに、
ブタは目を輝かせながら、

「いや~、今日は楽しいな~♪」

と言う。

傍からみたら、何が楽しいんじゃい!
と思うことでも、当人がよければそれは幸せなことなのだ。

それで、いいのだ。

パンドーラ・ボックスのフタを開けて見たら、何にもなかった。

それはそれで、いいのだ。
何にもないのが事実なんだから。

「明日から仕事がんばります!」

さんざん拷問をうけたブタは、
そう言いながら新宿の街を軽やかに飛んで行った。
まるで背中に羽がはえたみたいだった。

飛べるブタは、スゲーブタだ。

ブタは本来飛べないけど、飛べてしまうのはスゲーことだ。
常識ではありえない、非常識。

なぜ飛べるのかなんて、理由はどこにもない。
追求するものでもない。
事実がただ目の前に、あるだけ。

【BGM】THE BACK HORN – 夢の花