J・Aの人格。

(この投稿は2013年12月12日に下書きされた、未公開投稿です。)

Jに「口の中ってうんこの10倍くらいの菌があるんだよねえ」
と言ったら、いつもの10倍くらい口内をシツコク責めてきたけれど
私はそれにウーンと答えながら、目の前の男に自分と同じ変態性を感じるのだった。
そいつの吐く吐息や耳のうしろから強烈な百合の香りがして、それはまるで自分と
同じ種類の匂いだと、時間の経過に朦朧としながらいつまでもそう思っている。
彼の中にある、JとAはまったく別々の人格だった。Jは横暴でそして盗み癖があって
Aは蚊も殺せないような優しい男だった。彼はそれを否定しなかったけど。