2017年6月

最近全然違う業界の方からＳＭのことを聞かれる機会があるのだけどＳＭ論とか大嫌いなわたしがＳＭを語るって、へんな感じ。女王様の語るＳＭ論っていちばんくだらないものだと思っているから。ＳＭだけでなく、どんな世界も正解なんてないから。自分で興味をもち、経験して知るべき。それがきっとこれからの自分の人生の役にたつ知識だと思うよ。人から聞いたことなんて机上の空論にしかなりませんから。でもそれをあえて大真面目で聞きたがる人もいる。不思議な世の中ではある。聞いてどうするのかは知らない。「なぜ、ＳＭの世界にはいったのですか？」と聞かれるけど、それ、登山者がなぜ山に登るのですか？と聞かれるのと同じで「そこに山があるから」という理由しかない。ＳＭ業界の人からは聞かれることのない質問だから、うーん、とあらためて考えてしまった。「気づいたらここにいた。」これしかないと思う。川の魚は川でしか生きられないし、海の魚は海でしか生きられない。川と海が合流するところで生きている魚もいるね。そういうこと。人それぞれということ。でも、人は進化する。今までは川でしか生きられなかったのに、川と海が合流する場所に移動し、やがて海で生きることもできる。人間って変化し続けるもの。柔軟なんだ。自分のことを聞かれるのは大嫌いだ。今もそう。だけれど（大真面目に）今までやってきたことを、人に聞かれるのも悪くないと思った。今までは人に聞く立場だったからね。私はマゾ男性にこう問うてきた。あなたはどんな変態ですか？今は第三者に同じことを聞かれてる。とても不思議な気分だけれど、今までの自分を振り返っている。登ってきた山を見てうかれるでもなく、感傷に浸るでもなく。ただただ、あんな山登ってきたんだなあと遠くから眺めている。そんな感じで。さいきんはちんこもおまたもからだもギッチギチに縛るプレーを望む方がおおいです。もちろん得意です。しかし撮影ＮＧの方がほとんどですので、もしよろしければＯＫの方は教えてくださるとたすかります。

2017年6月

みなさまお元気で。

慈悲心と怒り。

昔の名前で出ています

屍を乗り越えて行け。

入室ホテルにつきましてご注意。

踊る阿呆に見る阿呆。